地底深く掘進するシールド工事にとって、一番厄介なのは何といっても「水」でありましょう。そしてその厄介者の始末を、セグメント継手厚みの僅か10~50cm程度の距離間でやってしまおうとするのですから、自ずとシール材の選定は慎重を極めなければなりません。
我が国のシールド工法によるトンネル工事は、1966年(昭和41年)の営団地下鉄5号線の建設に始まっています。そのときスリーボンドはご指名を受け、シールド工事のセグメント継手防水としてはじめての経験をさせていただきました。
それから50年余、地下鉄、上・下水道はもちろん、電力、通信ケーブル、航空燃料パイプラインの敷設などシールド工事が大きく発展してきたなかにあって、スリーボンドユニコムもつねに新しい防水技術の開発に努めながら、数多くの実績を積んでまいりました。
水膨張シール材はシールド工事におけるセグメント継手防水シールとして、研究と豊富な施工実績を生かして開発された、合成加硫ゴム系シール材です。