概要・特長
袋貼りセグメント
Eバッグ工法
Eバッグ工法は、シールドの急曲線部でセグメントをグリップし安定した施工を可能にしました。
最近のシールド工事では、大断面シールドにおいても急曲線施工が多く、縮径セグメントを適用した場合や対象とする地盤条件によっては、「真円にセグメントが組みにくい」「裏込注入材がテールから流入する」「地盤反力の確保が難しい」等の問題が発生して、異常出水や土砂の流入が生じる場合もあります。安定した掘進を行うことが重要な課題となっています。
Eバッグ(Expand Bag)工法は、これらの急曲線施工での課題を解決して、線形を保持して安定した掘進を維持することを目的に開発された工法で、事前に計画がない場合でも容易に急曲線対応が可能な工法です。
セグメントの背面を確実に充填できるEバッグ工法
- 裏込注入材の散逸を防ぎセグメント背面を確実に充填します。このため、急曲線施工における地盤反力を容易に確保できます。
- Eバッグがテールパッキンを抜けた直後に充填し袋体リングを形成するため、裏込注入材の切羽への回りこみおよびテールパッキンからの裏込注入材および地下水の流入を防止します。
- 縮径セグメントを用いた場合でも、Eバッグによる早期裏込注入が可能で、曲線部における推進ジャッキの偏荷重によるセグメントの変動を防止します。
Eバッグ工法の特長
施工予定・防護対策がなくても対応が可能
鋼製、コンクリート製、その他のすべてのセグメントに適用
Eバッグと特殊シートによって短時間で施工が可能
準備期間が短く、セグメントの加工が不要なため経済的